遺品整理と特殊清掃
- 2016年03月10日
- 早いものであっという間に3月になりました。
すでに10日も過ぎています。
1月から3月まで早いとお感じになる方は多いと思いますが年が行くとなおさらのような気がします。
先日のことですが紹介を頂いたところから生ごみを片付けたいとのご依頼で伺ったところ、駐車場に山積みとなったゴミが大量にありました。ブルーシートをかけていたのですが強烈な臭いがしてきました。
ご依頼者はご自分で遺品整理をされているのですが上下合羽を着てマスクをして忙しく作業をされていました。
詳しいことは申し上げられませんが、ある事情によりこの状態になってしまったのだそうです。
生ごみとのことでしたが、臭いを嗅いですぐにわかりました。
この「ニオイ」は以前に嗅いだことのある「死臭...」だと。
当然そんなことはご依頼者には聞きませんが、作業として運び出しました。
一般の方で「死臭」を嗅いだことのある人は少ないと思います。
ただ、仕事柄遺品整理のお宅に伺い、たまたまそんな場面に遭遇することがあります。
２年くらい前のことでしたが、神戸市内のあるマンションでやはりご年配の方が亡くなり発見が遅れて臭いが近所まで漂っていたことがありました。
本などで読んだことはありましたが「これが死臭なのか？」と、思いました。
一度嗅いだら忘れることはありません。
実はこの後が大変だったのですが....
この臭いは簡単には取れません。
３日くらい鼻に残り、しばらく食欲もなくなります。
平気な方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に耐えがたい記憶に残るニオイです。
超高齢化社会が続き、お一人様の世帯が増え、孤立死が増えてくるとこうしたケースがやはり増えてきます。
発見が遅れるのには原因があります。
お年寄りばかりでもありません。
若い方の特に男性が増えてきているそうです。
どうしてもこの状態になってしまうとご遺族の方が出来る範囲は限られてきます。
専門の業者がいますので調べたうえで相談ください。
当社でも遺品整理は行っていますがこういう特殊な案件の場合、臭い対策として「特殊清掃士」という方がいます。
臭いを取り除くために「イオン脱臭機」という特殊な機会が必要になってきます。
そういった対策をしないでご自分でしようとしないでください。
その臭いはご自分だけでなくご近所の方にも非常に不快な思いをさせてしまいます。
また、亡くなられた方がどんな理由で亡くなられたのか、知る必要があります。
何かの病気であれば場合によっては感染の恐れもあるからです。
必要な知識を持った専門の方に依頼をしてください。
何の防御もしないでうかつに部屋に入るとのちに大変なことになることもあります。
決して怖がらせるつもりはありませんが知識として知っておいた方が良いでしょう。
また、長くなりましたが、これからの季節、暖かくなると作業中の臭いは本当にきつくなります。
このお仕事の宿命でもありますが選んだ道ですからひるまず、頑張っていきたいと思います。
３月繁忙期ですがご要望はお早めに、ご連絡ください。
お待ちしております。
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