仏壇の供養
- 2019年06月10日
- 先日伊丹市で依頼主の自宅にあった仏壇を供養することになりました。
以前住んでいたご自宅は事情により売却後に取り壊されることになったとのこと。
ご先祖様から代々受け継がれてきた仏壇にはご本尊の釈迦牟尼仏と右側には達磨大師の仏像、左には観世音菩薩の掛け軸と思われるものが祀ってありました。
また、手前には金ぴかの不動明王の立像もあり、二つのご位牌は守られていたんだなーと感じました。
当初、禅宗ということしか聞いていなかったのですが、禅宗とは大きなくくりでその中には曹洞宗や臨済宗などがあり、こだわりのある方はお寺が違ったり宗派・宗旨の違いからトラブルにならないかな？と思い、念のために聞いてみたのです。
すると黄檗宗（おおばくしゅう）とのこと。
初めて聞いた方もいらっしゃると思いますが、黄檗宗は日本の三禅宗のうち、江戸時代に始まった一宗派。京都府宇治市の黄檗山萬福寺に本山があります。
私も詳しくは知らなかったのですが、ネットで調べて分かりました。
ほぼ、臨済宗と変わらないようです。
ご依頼者様に確認しましたが、さすがに本山の住職となると段取りが難しと予測されて、特に宗派を気にされないならという前置きで今回は大阪より出張にて住職に来ていただきました。
たとえ宗派・宗旨が違っていたとしても最終的にはお釈迦様につながるものと考えます。
色んな考え方があり、中国から伝えられた仏教は日本独特の宗派・宗旨に分かれたのです。
以前にも紹介させていただいた、仏壇や人形の供養をいつもお願いしている住職です。（画像はありませんが）
実はご夫婦二人だけの予定だったそうなのですが、子供たちも一緒に参加したいとのことで、家族一同６人も集まってくれたのです。
ご兄弟の詳しい関係まではお聞きしませんでしたが、それぞれにお数珠を持ちきちんと正座して手を合わせていました。
この度はお仏壇との最後のお別れの時にとても丁寧な供養をしていただき、さらにとてもありがたい説法を聞かせていただきました。
後で思ったのですがせっかくの機会だったので全員で記念撮影をしておけばよかったと悔やみました。
事前に確認しておけばよかったですね。
すべてが終わった後に仏壇の中に入っている線香やろうそく、経本などを取り出してから仏壇を運びだしました。
トラックに載せて帰るまで、ご家族一同でお見送りしてくださいました。
本当にありがたいことです。
住職の説法の途中、ご主人が感動されてしまったのか、涙を何度も拭いていました。
普段、バタバタしてこういう機会も少なくなってきました。
そんな中で久しぶりに「ほっと」する時間でした。
ご自宅でのご供養には若干の費用は掛かりますが、ご先祖様やご本尊を祀っている仏壇とのお別れですから家族で話し合ってみんな揃ってきていただくのもいいものだと感じました。
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