倒木の撤去
- 2023年09月22日
- 9月に入ってもう月末だというのにまだまだ暑い日が続きますね。
残暑厳しい中いかがお過ごしでしょうか？
これは8月お盆に来た台風の後のことです。
画像にあるように雑木林から一本の大木が左側のイチジク畑に向かって倒れています。
軽く10メートル以上あるのはすぐ分かりましたが、今回ご依頼いただいたのは雑木林の地主さんからです。
左側は畑の持ち主が別にいらして、早急に何とかして欲しいとのことでした。
現地に向かいよく見ていると後ろの方にもう一本同じような大木が左に大きく枝を伸ばしています。
根本は同じところから出ている様子なので、いずれはこちらも倒れる可能性があります。
そこで、手前の木を伐採した後に後ろの木も伐採してほしいとのことでした。
ただし、今回条件が悪いのは足元の土が排水経路にあり、ぬかるんでいること。また、どこかに蜂の巣があるようでアシナガバチやクマンバチがぶんぶん飛んでいました。
以前にも紹介したかも知れませんが、私は過去に3回も蜂に刺されています。
ミツバチ・アシナガバチ・クマンバチです。
多分次に刺されたらショックで死ぬんじゃないかと思っています。
この仕事を受けるのは命がけです。（苦笑）
この場所は痛んだイチジクの処分場にもしているそうで、早めにしてほしいとのことでした。
あまり悩んでいる暇もなかったので先行して倒れた大木の枝木を落として、通路を確保しました。（5,6,7枚目）
肝心な蜂の巣は実はこの倒れた倒木に付いていました。
仕方ないので蜂専用の殺虫剤を使って駆除しました。
連日の猛暑で蜂も巣に固まっていて飛んではいなかったのです。
さて、応援を呼んで伐採の当日です。
少し見ずらいのですが、奥の枝木は根元から倒すと確実に隣の畑に刺さってしまい、イチジクを痛めることになるのは分かりました。
仕方ないので梯子をかけて途中まで登り、枝を落とすことにしました。
あらかじめ枝の途中にチェーンブロックをかけて引っ張っておいてから、切断しました。
うまく落とせたので次は幹の部分を伐採していきます。
伐採の仕事をされている方ならご存知だと思いますが、伐採の仕方には順番があります。
これはYouTubeにも紹介されていまので興味のある方は調べてみてください。
①まず倒したい方向に「受け口」と言われる切り込みを入れます。三角形の部分は取り除きます。
②次に「追い口」という切り込みを反対側から切り込んでいきます。
この切り込みの深さや角度が難しいのですが、受け口は幹の太さの1/3くらいまで入れます。
今回は幹の太さが50センチはあるのでチェーンソーも長さが350センチくらいのを使わないとやりづらいでしょう。
追い口を一回入れたのですが高さが悪かったのでやり直しています。（よく見てください。上に切り込みがもう一つあります）→失敗
もっと太い木になると三角形の杭のようなものを打ち込みます。
当然伐採するときは人払いをして周りに人がいないことを十分に確認します。
「倒れるぞ～！」と大声で声を掛けて「バリバリー！ドーン！」と大木は倒れました。
長年ここで生きてきた植物ではありますが、切り倒すわけですから心の中では"ごめんね！こちらの都合だけど切らせてもらいますね"と唱えます。
礼を尽くす意味で清酒をふるまうこともあるようです。
切り株の画像を見ると少しズレていますがほぼ綺麗に切れています。
こうして倒れた大木は二本となり、後は邪魔にならないように1.5メートルくらいに長さをそろえて刻んでいきます。
隅の方に積み重ねて完了です。
説明が長くなりましたがチェーンソーはプロが使うものを選んだ方が確実です。
確かに値段はそれなりにしますが、ホームセンターで売っているものは長持ちしませんし、能力的にも力不足です。
色々とノウハウも必要ですから、伐採は専門業者に依頼することをお勧め致します。
応援いただいたスタッフさんお疲れさまでした。
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