遺品整理で見つかった写真
- 2019年01月29日
- 先日は関東にお住いの方が、もともと住んでいた宝塚市のご自宅を売却するために一軒家の片づけをしました。
４７年間住んでいたご自宅には思い出がたくさん詰まっていたと思いますが、奥様があちこち探してもどうしても祖父と祖母の写真が見つからなかったのです。
このお宅はこの後解体される予定でしたので半ばあきらめていたようです。
今回、解体屋さんの意向で「タンスなどの木製の家具などは残しておいてもいいですよ」とのことでしたので、画像にあるように一部のタンスや木製ベッドなどはそのままに残してあります。
作業途中で気づいたのですが２階ベランダには"猫除け"のためのネットがあちこちにめぐらしてあり、その徹底ぶりを見るとよほど猫の侵入に悩まされていたんだなーと、感じました。
そして、20数年前の阪神淡路大震災の時の影響がこのお宅にも残っていました。
１階はそうでもないのですが、２階への階段を上がると平衡感覚に違和感を感じます。
明らかに傾斜しているのです。
少しくらいなら慣れるそうですがここの傾斜は結構きつくて少しいるだけでおかしくなってきます。
そんな状態でも長年住み続けたご自宅は家族の事情や、ご自身の現在のお住いの事情もあり、今回の売却、解体前の遺品整理となったのです。
家具は残したものの、最終的にトラック３台分の不用品が出てきました。
そして、気になっていたお写真は階段下収納の衣装ケースの奥から出てきました。
風呂敷に丁寧に包まれた中身は何だろう？と思い、ほどいてみたら昔撮ったであろう男性の立派なモノクロ写真が出てきました。
丸い眼鏡をかけて、口ひげを蓄え、背広にネクタイ姿、少し斜めに向けた姿勢はどこかの文豪？のような雰囲気です。
そして、祖母と思われるもう一枚の写真は椅子に腰かけた着物姿の女性です。
こちらはカラーなので比較的新しく撮られたものだと思いますが、８０～９０歳くらいでしょうか？きちんと額に収まっています。
そしてもう一枚、写真がそのまま入っていましたが、海岸で撮られた同じ祖母のカラー写真です。古さのせいか色が褪せています。
後日、関東に戻られたご主人にメールでお知らせして、写真が出てきたことをお知らせしました。
「それは家内が探したけれど見つからなった写真だ！」ということで、大変喜んでいました。
早速宅急便で送り、後日ご主人からお礼のメールが来ました。
「あきらめていたので本当に良かった！」とのこと、こちらとしても見つけることができて本当に良かったです。
外回りもすっかりきれいに片付き、作業は終了しました。
作業前に近隣に挨拶をしたのですが、途中近所の方々から声をかけてもらいそのお話からここにお住まいだったころの近所付き合いが良好だったことがわかりました。
ご依頼者様の人柄が伝わって来ました。
今回のように遠方にいて立ち合いができない場合もあります。
処分するとは言え、近隣への配慮もあり、依頼するほうからするとどんな業者に頼むかは気になるところだと思います。
事前にお会いして、お話を聞いて、見積もりをしてご納得いただいたうえで鍵を預かり、当日立ち合いなしでも任せていただける信頼関係がなければこの「お仕事」はできないと思っています。
そう思えば一月前の最初の電話からすでに始まっていたのだと思います。
今回大事なお写真が見つかり、喜んでいただけたことは本当に良かったと思います。
ご近所の方にも「次はうちも頼みたい」と言っていただけました。
ありがとうございました。
（なお、お写真の画像もありますが掲載は控えさせていただきました。）
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