エレクトーンの解体
- 2019年06月04日
- 昨日は先週に回収したエレクトーンを解体しました。
かなり古いタイプなのですが当時は100万円近くした高級品です。
重量も100㎏近くあり、階段からの搬出は大変でした。
まずは裏側のパネルを外していきます。
中にはスピーカーが4つほど付いており、基盤と配線などがたくさん入っています。
鍵盤はこの裏側から一段ずつ外していけます。
大きく分けてフレームの木質部分の躯体とプラスチックでできた鍵盤やスイッチ類があり、大量の基盤と配線類、金属部分とに分けていきます。
それぞれ分別してからの処分となり、リサイクルできる部分はなるべく細かく分けていきます。
粗大ごみとしてそのまま処分すればここまでの仕分けは難しいと思います。
木質は再生資源として、金属や配線部分は再利用できます。
およそ1時間くらいでご覧のように中身のない状態までできました。
まだ、使えるものでもったいないと思われるかもしれませんが、ご自分の家にもって来られても困ると思います。
この業界では日ごろからこういったまだ使えるものがたくさん出てきます。
費用を払ってまだ使えるものを処分しなければならない、この流れは資本主義社会においてはどうしようもできない流れなのでしょうか？
ここでそれを欲しいと思う人を見つけることは大変困難です。
全国にこんなものがありますよ！と、お知らせをするのは大変です。
ネットを通じて出品などをすることはできるかもしれませんが、それを見て落札してくれる方が見つかるまで保管しておく場所が必要です。
個人のお家ではとてもできません。
仮にほしい方が現れたとしても、そんな重たくて大きいものをどうやって運びますか？
いずれにしてもどこかに費用がかかってきます。
誰も欲しがらないものだったらどうしたらいいでしょう？
やはり最後は処分しかありません。
いらないものにお金を払って引き取ってもらう、この仕組みはどうしても避けられないものなのです。
そうして引き取ってきたものはこちらでは少しでも再生して使えるものは生かせたらという想いでこうして手間をかけて解体しているのです。
なので、処分に1万円以上かかると聞いて「高い！」と思われるかもしれませんが、そういった手間を代行して行っている人がいるということを知っていただきたいのです。
あまりお金を払いたくないという気持ちはわかりますが、少しでも安い方へと考えるあまり、極端に安い引き取りをする業者だけは気を付けてください。
どこにもって行かれるのか聞いてください。
万が一不法投棄されていたら・・・
見つかれば本来の所有者にも責任が問われることになるのです。
時々見られる"無料で回収します"という業者のトラックは要注意です。
先日も聞きましたが、無料ということで頼んだらトラックに載せた後に「これは有料です！」と言われ、「それなら下してください」と言ったら、「大阪から燃料焚いて来てるのにどうしてくれるんだ！」と居直られたことがあったそうです。
結局、1万円を払って引きっとってもらったそうです。
中にはもっと高額な料金を請求された話も聞きました。
本当に気を付けてください。
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