仏壇のお引越しと人形供養
- 2019年11月06日
- 先々週のことですが、髪の毛が伸びている人形の供養をしてほしいとの連絡を受けてとりあえず現地に向かいました。
そこは尼崎市内にある文化アパートの一階でしたが画像の２枚目にあるように女性の写真の前に女の子の人形が置かれていました。
よく見ると片側だけが髪の毛が横に膨らんで伸びていました。
詳しく聞くと3代前のお母さんの子供で、中学生の時に亡くなった女の子がいらして、その子の代わりにと、その人形を写真の前に置いてずっと昔からそこにあるそうです。
時々、テレビなどで見ることがありますが実物を目にしたのは初めてでした。
写真の中学生と人形の顔はそっくりでした。
そこの家系は昔からその土地に代々受け継がれた名士のようで、家系図なども出てきました。
当時は相当大きなお屋敷などがあったそうですが、今はひっそりと暮らしているそうです。
横にある仏壇は浄土真宗のもので、かなり立派な仏壇でした。
大きくて運び出すにも大変そうなのは一目見て分かりました。
何日か経ち、仏壇の引っ越しの当日、その土地、その家、先祖代々のご先祖様のご供養、それと肝心な人形の供養を行いました。
その後、新居に移動すべく養生をしてから慎重に運び出して次の家の仏間に据え付けました。
代々のおばあ様やお父様、おじい様などの写真も一緒に持ってきて、仏間の上に丁寧に取り付けました。
一旦、上げたご先祖さまやご本尊様を新居にお迎えすべく、お供えもちゃんとした状態に下していきます。
全ての行事が終わったのは夕方でした。
一日かけた仏壇、ご先祖様の遺影のお引越しと、人形供養は無事に終わりました。
偶然ですが、天照大神の掛け軸が出てきたので新居の5月人形の上に掛けました。（画像あり）
ご依頼者様とは以前に自転車の引き取りでお伺いしたのですが、その時に私の名刺に「人形供養」の文字を見つけて思わず聞いてこられたのです。
お陰様でそこの人形は無事に供養できて、仏壇の引っ越しもできました。
当然ですがそこの新居でのお祓いも同時に行い、今後益々の発展を祈念しました。
一つの出会いからこんな展開になることもあるんだな～と思いました。
実は人形について問題はその女の子ではなく、2枚目にある侍の人形の方だったそうです。
家系とは全く関係のない人が入り込んでいたそうです。
その人形についてはお寺に持ち帰り、別に供養を行うということでした。
本当にお疲れさまでした。
そして「ありがとうございました」と、改めてお礼を言われました。
本当に良かったです。
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