発見が遅れた現場（閲覧注意）
- 2022年01月22日
- 新年が明け、関西ではえべっさんが過ぎたころからやっと本当の仕事が始まると言われます。
そんなときに見積り依頼があったのが今回の池田市の案件です。
俗にいう"特殊清掃"に当たるのですが、ここにお住まいだった高齢の女性がお亡くなりになり、一週間遅れて発見されたという現場です。
（閲覧注意）にしておりますので全く興味のない方は飛ばしてください。
ご依頼者の方と連絡を取り、先週の夕方に現地立会いをしました。
すでに部屋の中に入っておられたので、「これは大丈夫かな？」と思ったのですが、やはり部屋の中は画像の通り大変なことになっていました。
ここの方は痴呆症が入っておられたらしく、排泄物があちこちにあったそうです。
流石に身内の方が少し片づけて汚れた畳にお湯をかけたり、布団を片づけたりブルーシートを掛けるなどの対応してくださったそうです。
お陰様で心配していた臭いの方はそれほど酷いものではありませんでした。
発見された時はベッドの下に倒れていたらしく、使っていた折り畳みベッド自体は綺麗なままでした。
人はなくなると液体になると言われておりますが、それは当然下の畳に染み込んでいき、さらにその下の床板、マンションであればコンクリートにまで染み込むと言われております。
実際に畳をはぐってみるまでは何とも言えなかったのですが、家財道具を全て運び出した後に和室の畳をはぐったら次の画像のように隙間から染み込んだのか床板にも痕跡が残っていました。
今回、作業前と後に消臭・消毒を２回行いました。
もちろん換気も行いほとんど臭いもなくなりました。
だいたい臭いの原因は染み込んだ物、今回は畳でしたのでこれを取り除けばそれほど残ることはありません。
今回は賃貸のアパートで築何十年の造りになっており、だいぶ痛んではいましたが退去後は畳の入れ替えと襖を張り替えることになっていたそうです。
大家さんにも聞いてみましたが他の部屋でも同じようなことがあり、やはり片付けをしたそうです。
高齢者の一人暮らしは多くなってきていますが大家さんとしてもこういうことが続くと辛いと思います。
リフォームしても不動産的には事故物件となってしまうからです。
今回は２日に分けて作業して、初日に部屋の中の仕分け作業を中心に行い、袋ゴミなどはまとめて目立たないように外の塀との間に出しました。
翌日は応援も呼んで粗大ごみを表に並べていきました。
今回も池田市のクリーンセンターさんにお願いしておいたので、慣れた手つきでスムーズに全て引きあげてもらいました。
毎回お客様にはお願いしているのですが、クリーンセンターへの電話予約と、当日の立会いで実際にかかった処分費は実費精算とさせて頂いております。
今回は３台分で３万円ほどかかりました。
最終的に床板に痕跡は残りましたが、これ以上の復旧は大工仕事となり、リフォームの範疇になります。
お客様にも説明しましたが大家さんとのやり取りで、これ以上の工事が必要な場合は直接話し合ってくださいとお伝えしました。
先週の見積りの時にご依頼者と一緒に近隣にもあいさつに回ったのでご近所の方々も協力的で作業の方も大変助かりました。
お客様からも「こんな大変な現場を快く対応してくださり本当にありがとうございました」と、ねぎらいのお言葉を頂きました。
これからも同じようなケースは出てくると思いますが、その都度現場に合わせて精いっぱい対応していきたいと思います。
応援のスタッフの方もお疲れさまでした。
ありがとうございます。
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