ごみ屋敷の片付け
- 2025年08月12日
- 今回はあるマンションの一室ですが、俗にいう「ゴミ屋敷」の例をご紹介いたします。
ご依頼いただいたのは6月頃でした。
この時はご本人もおられたのですが、どうしても部屋の中を見せるのに抵抗があるようで、市の職員の方々が説得されたのですが、玄関前に座り込んでしまい、この日は確認できませんでした。
当事者は女性で、再三の説得にもなかなか応じてもらえず、以前から部屋の中が大変な状態になっていることを、ご近所の方も気づかれているようで、一緒に立会いに来られた管理会社の方も困った様子でした。
一旦引き上げて、少し日にちが経ってから、身内の方が来られたということで再び現地立会いすることになりました。
今回は当事者はすでに施設に移動されているとのことから、カギを開けてもらって部屋の様子を確認させて頂きました。
参照画像6枚+2枚です。
玄関ドアを開けると(1枚目)大量のゴミが膝くらいの高さまで重なっており、危険なので靴のまま上がらせて頂きました。
ドアの隙間まで何かの幼虫のような生き物が動いていました。
窓にはハエがたくさん止まっており、ドアの開閉とともに外に飛んでいきました。
眼に飛び込んで来る状況は以前にも見たことのあるいわゆる「ゴミ屋敷」の独特な状態です。
今回は異臭がきつくてマスクを押さえました。
画像を出してよいのか迷いましたが、【閲覧注意】最後の2枚(トイレとその前の空間)に見えるのが原因でした。
部屋のごみはペットボトルや新聞紙、雑誌、お弁当のパック、ネット通販の商品など何年かかかって積み重なった大量のゴミでした。
今回のマンションは、賃貸物件であったために家賃のこともあり、速やかに片付けする必要がありました。
7月に入り、お身内の方と話し合いの上、見積り費用の提示と、日程の調整を行い、早速段取りすることになりました。
市役所のクリーンセンターに事前に収集の予約を取ってから、3人態勢で作業に入りました。
予定は3日間でしたが、連日の雨と以前から行われていたマンションの大規模補修工事とで、作業員が重なり、搬出に時間がかかりました。
収集に来て頂いた職員の方々は、以前にも作業頂いた方が多く、手早く数回に分けて何度も来て頂きました。
そんなおかげもあって暑さの中の作業でしたが、予定通り終わることが出来ました。
実はゴミ屋敷の作業をするときは雨降りの方がかえってやりやすいこともあります。
窓を開けて換気をしたいので、匂い等が近隣に漂う可能性がある事、また晴れていれば洗濯物を外に出されるのでクレームになることもある事。
ちょうど修繕工事中だったこともあり、必要以上に外出をされる方が少なかったように感じました。
作業中に印鑑、通帳、硬貨などが出てきましたが、最後にお身内の方に手渡しました。
最後に急だったこともあり、施設に何も持たずに入所したため、タンスとテレビ、着替えなどを持って行きました。
ご本人は何もない部屋で休んでおられましたが、僕らがテレビを持ち込んで見られるようにしてあげると喜んでおられました。
全てが終了して管理会社さんの立会いがありました。
画像7~12枚目まで(フローリングは汚れが酷くて床に残っていました)
トイレのアフター画像を撮り忘れてたのですが、綺麗になりました。
トイレは詰まっていて道具を使うしかありませんでした。
"お玉"を使うしかなかったと言えば想像できると思います。
ここの清掃をしていただいたスタッフに感謝いたします。「大変な状況を綺麗にして頂きありがとうございました!」
マンションの原状復帰には保険適用をされると思いますが、床、壁、天井、水廻り等かなりの費用がかかると思います。
高齢者のお一人での入居が難しくなってきているのが理解できます。
しかし、これからもますます増えてくる単身の高齢者に行政の取り組みはされているのでしょうが、それぞれの行政による違いを感じることがあります。
今回は市営住宅ということもあり、職員の方々が動いてくださいましたが、一般的なマンションでしたらどうだったのでしょうか?
こうした今回のような案件についても真摯に対応してまいりたいと思います。
関係各所の方々にも頭が下がる思いです。
お疲れさまでした。
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